甲子園の名勝負を際立たせる敗者の反骨心

甲子園での戦いは、勝者と敗者に分かれる残酷なものです。
当然勝者はスポットライトを浴びて注目されますが、敗者はくやし涙と共に甲子園を去ることになります。ただ、甲子園での勝敗が人生の全てではなく、一つの過程です。甲子園での敗者が後に活躍することもあり、ドラマティックな展開は多くの人が感動します。

例えば駒大苫小牧の田中将大と早稲田実業の斎藤佑樹が投げ合った決勝戦は名勝負の一つです。実は一回では勝負がつかず、最初の試合は引き分けで終わりました。その翌日の再試合で、斎藤佑樹擁する早稲田実業が試合を制して初優勝となりました。
しかし、その後プロ野球の世界では田中将大が頭角を現して今ではMLBの強豪ヤンキースでプレイしています。

大阪桐蔭の藤浪晋太郎と花巻東の大谷翔平の投げ合いも注目を集めた名勝負と言えます。同じような長身と剛速球が武器の両者が、何といきなり甲子園の初戦でぶつかったのです。
結果、大阪桐蔭が勝利しましたが、大谷選手は二刀流を武器にNPBで結果を残しMLBエンゼルスへ移籍したのです。

甲子園で敗れた悔しさを糧に努力して、羽ばたいていく姿は美しいものです。
甲子園の名勝負は、見ている人に努力の大切さを教えてくれます。