始球式・応援団も盛り上がる甲子園
甲子園での始球式は一風変わっていて、上空のヘリコプターからボールが落とされます。もちろんボールにはパラシュートが付いていて、落下速度も緩やかなので安全です。
そのボールが甲子園に落とされる様子を全員が見守り、無事所定の位置に落ちた時には歓声が湧き起ります。屋外の甲子園だからこそ可能なパフォーマンスで、間もなく始まる戦いに気持ちが高ぶるのです。
応援団も甲子園の盛り上がりには欠かせません。特に野球の強豪校は野球だけでなく他の部活動にも力を注いでいることが多く、全国大会常連の吹奏楽部というケースもあります。
例えば大阪府の大阪桐蔭高校がそのケースで、野球だけでなく色々な部活動が全国レベルです。美しい音色と規律正しい演奏は、球場に一体感をもたらして選手の力となります。また、和歌山県智辯和歌山高校のジョックロックも有名で、その一体感のある声援は多くの逆転劇を呼びました。信じ難いような逆転劇を繰り返す内に、いつしかジョックロックは魔曲と呼ばれるようになり、相手にプレッシャーを与えます。
反対に、吹奏楽部の人数が足りなくて満足に応援できない場合は、他の学校と合同で応援するケースもあります。そんな様子も、ほのぼのとして人々の心を温かくします。