練習ばかりしている高校球児は勉強しなくても大丈夫?

バント

全国大会に出場するような学校の野球部員は、日頃、勉強する時間はあるのだろうかと疑問を抱く人がいるかもしれません。
というのは、彼らの練習量は半端ではなく、まず授業前に朝練があり、お昼休みは機材を使ってのトレーニング、放課後はグラウンドで暗くなるまで練習、寮生活を送っている部員は夕飯後に素振りやティーバッティングを行うといった風に、一日の大半を練習に費やしているからです。

実は私立の強豪校の場合、レギュラー入りする大半の選手は特待生という立場で入学しており、勉強は一般入学の学生よりも必要ではありません。落第点の基準が低く設定されていて、基本的に成績が悪いという理由では留年しないようになっているからです。そのため、一日の大半を練習に費やすことができるわけですが、特待生にはデメリットもあります。
けがなどの理由で野球部を退部した場合、学校に残るのが難しいのです。

彼らは一般入学の学生と比べて中学の内申書が低くても入学できるようになっています。つまり、一般入学の学生と比べて学力が低いことが多く、授業についていくことができないため退学せざるを得ないというわけです。

楽ではない

レギュラーになって甲子園に出るため、猛練習をしなくてはならない、しかし、練習しすぎてけがをしたら退部だけではなく退学になる可能性もある。

勉強がある程度免除されているといっても、彼らは決して楽な立場とはいえないでしょう。